官能小説家・今井頼友(いまいよりとも)×大学院生・小山篤(こやまあつし) 表題カップル
大学院生・朝倉透(あさくらとおる)×今井勝頼(いまいかつより) ほか
※シリーズ短編集です。既刊感想はこちら→「犬も歩けば恋をする」「犬も走って恋をする」「犬は夢見て恋をする」
《感想》
ついにシリーズも4作目。シリーズ続編たっぷりで、気持ちよく読了しました。
今井兄弟それぞれの恋愛は、頼友編が2作、従兄弟の勝頼編が1作。頼友はいつもどおりの妄想爆発。なんだかんだと言いながら、あっくんもいつものごとく結局は許してます。水戸黄門的な安心感と相変わらずの笑いが満載で、楽しく読めました。
勝頼編は、今回も勝頼の泣きが見所です。なんであんなに可愛いんでしょうねぇ。朝倉も一生懸命になるしかないですよ。あ〜んな露骨なライバルけん制、そんじょそこらのバカップルでもやりませんって。
犬シリーズの後には、大好きな田中課長シリーズ。なんとXmasスペシャルと、通常編にはライバル(?)の新キャラ、鈴木主任が登場してます。いつになったらLOVEが発生するのかと思いつつ、これはこのままがいいなぁとも思ったり。もしBL新聞があったら、TV欄裏ページの4コマにピッタリだろうなぁ。
くすっと笑った後は、「恋とはどんなものかしら」の管理人カップルが登場。登場人物は管理人さんと、前回長期不在だった彼です。2人だけの短編で、大人っぽい空気が全体を締めてます。
とまぁこんな感じで、全て続編の本作でした。これだけで読んでも読めないことはないですが、やっぱり最初から読むのがおすすめです。次はいつかな。
芳文社 2010-12-27