薔薇と接吻 (幻冬舎ルチル文庫)
吸血鬼・国枝櫂(くにえだかい)×大学生・花木律也(はなきりつや)

《感想》

現代日本が舞台の幻想ファンタジーです。設定だけで、私のツボをこれでもかと連打されてます。楽しみ〜!

という感じで、読み始めました。ヴァンパイアと狼男それぞれの一族と、狼男を狩る狩人、そして穢れを浄化する浄化者、という4種類の「夜の種族」が登場します。櫂はもちろんヴァンパイア、しかも力が強い上位の存在です。一方の律也は、無自覚ながら強い浄化の力を持つ浄化者です。かつて一緒に暮らした2人が、悩みや迷い(※主に櫂が)を乗り越えて、永遠に共にいるという誓いを交すまでです。

話は律也目線で進みます。律也は一途というか、まったくぶれることがありません。本当に自分が欲しいものを見据えて、櫂と共に生きる為に真っ直ぐぶつかっていきます。こんな一途な子は、本命以外からもモテモテなのは当然なわけで。でも櫂以外とのそういうシーンはありませんので、安心してください。

吸血鬼の成り立ちや狼男との違いなど、世界観がかなり詳しく説明されています。人によっては説明がまだるっこしく感じるかもしれませんね。でもきちんとストーリーに繋がるので、私は楽しく読了。ボリュームもあり、期待通りの満足感でした。

ここまで作った設定がこれ一作というのは、もったいないですよ。というより、必ず続編があるはず。予想としては、狩人×ヴァンパイア側近という組み合わせですが、どうかな。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)「きみは俺をいつか忘れる」そう言って、子供の頃から一緒に暮らしていた櫂が律也の前から姿を消した。しかしその時櫂は、二十歳になるまで自分のことを覚えていたら迎えに来る―という約束も残していった。そして五年後。約束の日を待つ十九歳の律也の前に現れたのは、律也のことを忘れてしまい『夜の種族』に変化した櫂だった…。
(Amazon「内容」より)

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL漫画感想へ
にほんブログ村
応援ポチよろしくお願いします