捜査官は恐竜と眠る (キャラ文庫)
古生物学者・サイラス=ロード×FBI捜査官・リン=カイル
《感想》
最近、積読山が急激に成長しています。読書時間が減ったのに、本の購入ペースは以前と同じなのが最大の原因かと。保管場所からも溢れつつあるので、思い切って地層の下のほうを整理しました。読みかけて、「好みと違うなぁ」と思った本が溜まっている層です。それでも大台を割れない…のは、仕方ない。
これは、山の上の方にあった本です。BLにおいて、考古学者はアラブ物の受けであることが多いんですよね。今回は化石の発掘ですがTVで実際の発掘現場を見る限り、あんな過酷な環境と労働では、たくましい攻めが育つ方が納得です。
化石の発掘現場で見つかった人骨が最近の物とわかり、その人骨と同僚で、彼の行方を捜していたリンが捜査に現れます。本格ミステリBLかと思ったらもっと軽めで、事件そのものは、最後の方にばたばたっと終了。メインは、一見クールながら実は短気なリンと、そんなリンを可愛いとからかううちに内面に触れて惹かれてるサイラスの恋愛話でした。
重くないので、さらっと読めました。ハッピーエンドで読後もいいし、忙しい時でも読みやすくておすすめ。逆に言えば、しっかりした内容を求める方には、ちょっと物足りないかも。