街の灯ひとつ (幻冬舎ルチル文庫)
漫画家・片喰鉄之助(かたばみてつのすけ)×会社員・初鹿野柑(はじかのかん)

《感想》

先日、拍手コメントで薦めていただいた一冊です。昨日に引き続き、超ヘタレ攻めでした。ヘタレ具合が、いいですねぇ。

同級生再会物で、初鹿野目線で進みます。イけてなかった同級生がかっこ良くなっていて…だけならよくあるパターンですが、さらに親同士が不倫の末離婚とか、片喰は雷を受けて漫画が描けなくなっていた、とかてんこ盛りです。

初鹿野を想いつづけて一生に一回かもしれないチャンスは逃さないあたり、片喰も意外とやるときはやるタイプなのかも。でもその後の行動を見る限り、あの時は清水の舞台から飛び降りる勢いだったんでしょう。一歩間違えばストーカーともいわれる執着具合とは、正反対。そのギャップが楽しく、最後まで一気に読めました。

オマケのSSは、片喰目線です。エロのときも正直にいろいろ申告する片喰が、なんだか可愛く思えました。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)気の進まない同窓会で、記憶にない同級生と会った初鹿野柑。翌朝、酔いつぶれて正体のないままその男と一線を越えたことを知って愕然とする。「ずっと好きでした」と土下座する男は、実は、二度と会いたくなかった相手―名字も容姿も様変わりして現れた―片喰鉄之助だった。あまりの事態に「気持ち悪い」と気後れしてしまう初鹿野だが…。
(Amazon「内容紹介」より)

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