運命の法則 (ドラコミックス (No.053))
保健医・森谷了(もりやあきら)×高校教師・飯野数志(いいのかずし)
※短編シリーズ集です。

《感想》

昨日、BLサイトめぐりをしていたら、一之瀬綾子さんの訃報記事を目にしました。主な活動場所の一つだった新書館サイトにも掲載されているので、誤報ではないですね…。可愛くて、でもどきっとする話を描かれていて、お気に入りの絵師さんでした。

「運命の法則」は、一之瀬作品との出会いでもあり、一番好きだった作品です。収納スペースが足りず多くのコミックスを繰り返しドナドナする中で、この作品はず〜っと手元に残している、私にとってのお宝本です。基本コミカルなんですが、ポイントで大切なことをさらっと伝えたり妙に色気があったりと、素敵可愛い絵とピッタリあっています。

内容は、「ストレス→怪力を発する→それが怖くて人を避ける→ストレス→…」を繰り返す飯野と、赴任したときから飯野に一目惚れして、ひっそり罠を張って待ち構えていた森谷のラブコメです。飯野はBL受けとしては珍しくない純粋世間ズレタイプです。

私が好きなのは森谷で、単に腹黒要領のいい人間かと思ったら、大切なことはちゃんと伝えるし、相手を大事にすることも知っています。ある意味、理想の攻めともいえるかもしれません。主人公両方の気持ちが伝わるのも、読者にはありがたいですね。

訃報をきっかけに読み返しましたが、やっぱり好きだなぁ、としみじみ感じました。他にも学園シリーズものなど、本当に素敵な話がありますが、もう新作が読めないのは本当に残念です。
ご冥福をお祈りいたします。

◆あらすじ(Amazonより)
極度のストレスを感じると怪力になってしまう教師・飯野。だけど、その悩みを解決してくれた保健医・森谷から告白されて、恋に翻弄される日々が始まり…!? キュンと胸に響く、ピュアラブストーリー☆

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