熱傷 (プラチナ文庫)
宇和島組組長・宇和島志堂(うわじましどう)×彫師・宮原環(みやはらたまき)
※リンク作あり。感想はコチラ→「肌に落ちる甘い痛み」
《感想》
さてさて、昨日宣言した続編です。出版社も絵師さんも変わりましたが、文章がメインだからあまり気にならないですね。雰囲気は繋がっていて、すんなり読めました。順序としては前作→本作ですが、逆に読んでも、これ1冊だけ読んでも大丈夫ですよ。
師匠の相手はいったい誰か、非常に気になってました。今回から登場した人物だったんですが、極道と離れていた親友のどちらなのか、最初はわかりませんでした。ちょっと読めば、「ああ、組長さんね」ってわかりますけど。
はんなりとしつつ芯の強い受けは、まさしく私の好みです。甘えベタな彼を甘やかせるのは、まさしく今回の攻めのような自分の力をしっかりと持った相手なんでしょう。でも残念ながら、宇和島って私のツボから外れてたんです。理由はないけど、なんだか軽〜くムカつくタイプなんですよね。ゴーイン攻めが嫌いなわけではないので、自分でも不思議なんですが。
内容そのものは、前作の弟子達の勢いに比べしっとりアダルトです。思ったより地味でした。って、拉致されたり刺されたり、これを地味と思う私がおかしいんですが(笑)。内輪もめでオチもこじんまりとしていた所為かも。環目線だから、これはこれでありかな。
フランス書院 2010-11-10