天狗恋雪譚 (白泉社花丸文庫)
天狗頭領・橘高天翔(きったかてんしょう)×雪女一族・氷室春雪(ひむろはるゆき)

《感想》

さくっと読みやすい、これまた和風ファンタジーです。現代物なので、時代物とは一味違った展開に。やっぱりこれからは和風が来るかも。

話は基本的に春雪をメインに進みます。だから読者の私も、とても信頼していた天翔にいきなり強姦されて傷ついたり、自分の意思や努力を無にするような周囲にいらだつ気持ちに共感していました。

後半になって、天翔が強引に春雪を抱いた理由(病魔から守るには他に手段がなかった)や、現在につながる二人の前世の縁が明らかになると、天翔株は一気に急上昇。でもいくら前世で相手の意思を尊重して失敗したとはいえ、事前に説明ぐらいしてもいいんじゃないかと。会話を省いた結果が8年もの拒絶なので、相応のしっぺ返しは喰らってますけどね。

会社の人間も春雪の必要性を認識したようだし、天翔との仲も解決したので、今後の春雪は無敵です。まだ続編やリンク作を作ろうと思えば広がる設定&終わり方なので、人気があれば続くかもしれません。出たら買う…かなぁ。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)氷室コンツェルンの御曹司・春雪は、実は暑さに弱い雪女の一族。幼い頃から病弱な春雪を守ってきたのが、高名な陰陽師で天狗の頭領である天翔だった。天翔は春雪を「運命の相手」だと言い、強引に契りを結んでしまう。そんな天翔を、潔癖な春雪は許すことができない。しかし、妖かしを狙うハンターの出現で、徐々に春雪の前世の記憶が蘇ってきて―?百五十年待ち続けた、運命の恋。
(Amazon「内容」より)

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