SUPER LOVERS 第1巻 (あすかコミックスCL-DX)
ホスト・海棠晴(かいどうはる)×中学生・海棠零(かいどうれん)

《感想》

大好きなあべさんの、久々の完全BL作品です(よね?)。冬水社から出てる初期の短編とか大好きで、友情長編もいいけどやっぱりBLを、と思っていた私としては、待ちに待ったというか。いや〜、本当に嬉しい限りです。

1話目の時間は、少し前。二人が知り合うところからですが、零はいきなり謎だらけ。カナダで記憶をなくし施設に保護されていたのを、晴の母親が世話しています。野良犬状態の零が晴に心を開いたところで、晴が事故にあい記憶喪失という怒涛の展開に。そして2話目以降が現在。晴は相変わらず記憶がないままですが、零は晴との約束を果たす為、日本にやってきます。

実はこの1巻の主人公は晴、ということが2話目以降ではっきりします。自分の居場所や存在意義をみつけられず漠然とした寂しさを抱えて、その代わりのように人に優しくする晴のことを、零を含め周囲は気付いていました。あべさんってこういう、綺麗だけど痛切なくて哀しいものを表現するのが本当に上手いというか。ずばっと中心を射られた感じがあります。最後はほっとできる優しさもちゃんとあり、だから好きなんですけどね。

他の双子の兄弟も含め、4兄弟の今後がとても楽しみな1巻でした。2巻もさっそく11月に出るようで、今後もこのペースでがんがん進めて欲しいなぁ。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)「母危篤」という知らせに騙されて海外に来るハメになった高校生の晴は、そこで突然「お前の弟だ!」と零という男の子に引き合わされて…!?
(Amazon「内容紹介」より)

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