艶縛―軍靴の蹂躙 (ARLES NOVELS)
憲兵・岩波(いわなみ)×近衛将校・末松興宣(すえまつおきのり)

《感想》

作者さんも後書きで書いてますが、ミラクル大正です。史実を真面目に考えず、ノリと勢いで読むことをお奨めします。

政府が民衆を弾圧する状況に疑問を持ち、素性を隠し部下を率いて米倉破りをした興宣は、「あの男」として民衆の伝説的な英雄になっていました。それから数年、事態は改善されずむしろ武力衝突の色が濃くなる中、興宣は「あの男」として衝突を回避するよう語りかけます。その為に憲兵に目をつけられ家捜しされることに。

いきなりカラダを要求したり受け入れたり、いかにもBLな展開が続くなぁというのが、第一印象でした。早い段階でのきっと昔に面識があるんだろうという予想も、実は岩波は興宣らぶで密かに守ってるけど戴くチャンスは逃さないのねという想像も当たっていて、あまり驚きはありませんでした。

だらっとした気分を一気に吹き飛ばしたのが、P161、興宣が岩波に言ったセリフでした。

「貴様が助けてくれるのは、気高く美しい俺に心から心酔し、奴隷のように仕えたいと願っているからではないのか。」

今まで一応常識的な発言をしていたのに、この瞬間だけ誰かが乗り移ったとしか思えないこのセリフ。自分で自分を気高く美しいって興宣あんた…、とおなか抱えて笑っちゃいました。ちなみに岩波の返答が「バカか、貴様は」なのも、前後からすると当然です。この一文のおかげで、事件のオチもミラクルで納得できました。

朝南かつみさんのストイックなのにエロいイラストが、雰囲気を盛り上げてます。でももし私がイラスト指定できるなら、間違いなく前述シーンを指定したことでしょう。いったいどんな顔して会話してたのか、見てみたい〜。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)元男爵家の近衛将校・興宣は、持ちかけられた取引きの代償に玲瓏たる体を憲兵・岩波に差し出した。獰猛な獣のように笑む岩波に「跪け」と傲然と命じられ、興宣は屈辱に耐えながらも膝を折り―滾る熱い欲望で口腔内を犯され、更には拘束されたまま嬲られるように純潔を穢された。その後も秘する目途と仲間の命の為、抵抗できずにいる興宣の矜持を蹂躙する一方で、まるで愛しむように優しく触れてくる岩波に心掻き乱される興宣だったが…。
(Amazon「内容」より)

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