好きだとも言えない (幻冬舎ルチル文庫)
会社員・三瀬俊顕(みせとしあき)×大学助手・御園楽(みそのがく)

《感想》

壮大な回り道物語です。10年、一昔です…。

話は、御園視点で進みます。なので、三瀬に対する想いや三瀬の彼女に対する嫉妬、本音むき出しの女性たちに対する嫌悪なんかがとても細かく書かれています。

これだけ読んでると、三瀬の考えが正解のように見えますが、もちろんそうじゃなくて。特に人の心なんて、他人が推測してわかる程簡単なものではなく、大事な三瀬の本当の想いにも気付いてません。最もこれは三瀬にも言える事。お互いに一度立ち位置を決めてしまうと、そこから動くのに10年かかりました。

そんな二人にある意味振り回されてしまのが、彼女と親友の女性二人です。一見、彼女達が主導権を握っているようですが、そこにはいろんな感情が渦巻いてたわけで。ラストの5年後で、それぞれ新しい一歩を踏み出していて、よかったぁ。

登場人物は主要4人+ゼミの学生二人と少なく、派手な事件もなく、どちらかといえば地味な作品でした。このゼミの学生のひとりが当て馬なんですが、ちょっと変わった性格なのに扱いは地味。彼にはもっと頑張ってほしかったなぁ。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)御園楽は、友人の三瀬俊顕と同居中。アパートが火事になり焼け出された三瀬が転がり込んできたのだ。「部屋を探す」と言いつつ先延ばしにしている三瀬に、迷惑そうなそぶりを見せながら内心この生活が続くことを願う御園。高校時代からの親友を、実は御園はひそかに想っていた。そんなとき、三瀬の彼女が浮気しているのを知ってしまった御園は!?―。
(Amazon「内容」より)

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