真夜中のスナイパー―汚れた象徴 (幻冬舎ルチル文庫)
殺し屋・華門饒(かもんじょう)×探偵・佐藤大牙(さとうたいが)
※シリーズ物です。既刊感想はこちら→「暁のスナイパー」
《感想》
前巻よりも楽しい雰囲気の表紙になってます。最近の奈良さんの定番ですね。
今回は、華門の背景のせいで大牙が巻き込まれる展開です。事務所が爆破されたり拉致されたりいろいろ派手な出来事が起こりますが、あくまでも嫌がらせであり、犯人探しをする謎解きサスペンス事件ではありません。
それよりも今後の展開に向けて、大牙の兄・凌駕と香港マフィア・林輝を登場させることがメインになっています。だから内容そのものは、あんまり無いというか…(笑)。二人のキャラが立ってるので、まぁ、それでもいいかと思えるくらいです。でも次回は、探偵らしいところも見てみたいですね。謎の風呂敷がかなり広がっているので、少しは回収して欲しいというか、ネタ晴らしをして欲しいと思います。
キャラといえば、鹿園。前の感想でちょっと疑ってたんですが、今回の話を読んでその気持ちはゼロになりました。大牙の裸プロンを妄想して鼻血を出すような彼に、そんなあくどい事は無理ですね。鹿園さん、ごめん。!
ところでこのシリーズ、タイトルが最初「暁」、そしてこの第2巻が「真夜中」と、夜明けに近い時間帯から夕方に向けて遡ってきてます。ということは、次は「宵」と予想。結構自信ありますよ〜。夜の時間帯はこの3区分なんですが、次巻で終わるとは思えないし、どうするんでしょうね。「ゆうべ」とか、どんどん昼間に近づくのかも。
幻冬舎コミックス 2010-05-17