アンダーグラウンドホテル 上 (双葉文庫名作シリーズ)
アンダーグラウンドホテル 下 (双葉文庫 さ 30-2 名作シリーズ BOYS LOVE)
囚人のボス・ソード=フィッシュ×囚人・尾張潜(おわりせん)

《感想》

前にコミックで2・3巻は読んだんですが、1巻が手に入らなくて残念に思ってました。なんと文庫化されてたんですね〜。やっと全部読めてスッキリです。同人誌作品も収録されていて、とても読み応えがありました。

舞台はアメリカ。地下30メートルに作られた刑務所・通称「アンダーグラウンドホテル」に潜は殺人犯として収容されました。そこはまさに弱肉強食の世界で、若いというだけで性欲の対象になります。潜ももちろん例外ではなく、たまたま隣の房にいたシャットコール(=囚人のボス)のソードに気に入られ、ソード専用になることと引き換えに身の安全を図ります。

お互いに、裏切りや殺人などの罪を重ねつつ、慰めあい寄り添ううちに孤独を癒す唯一無二の存在になっていきます。そんなある日、潜が実際は人殺しではなかったことが判明し、刑務所から開放されることになり、二人はお互いを想ってそれぞれ行動を起こします。所長の麻薬犯罪と絡み、複雑になった事態は衝撃の結末を迎えることに!

舞台と同じく本場アメリカのゲイコミックのハードさってこんな感じなのかなぁと思わせられます。刑務所内だから、流血や殺人、集団レイプシーンもばんばんあります。でもなによりも、主人公達や周りの心理描写ががとても素晴らしいです。強いばかりじゃなく揺れたり卑怯だったりしながらも、必死で生き抜く姿がしっかり描かれていて、読んでいて溢れるエネルギーが感じられました。

ラストはハッピーエンドだとず〜っと思ってたんですが、後書きで作者さん曰く、どちらと受け止めるかは読み手次第だそうで。いつか続編で作者さんの解答を読めるといいんですけどね。えろシーンはもちろん、がっつりです。ブツの表現よりも、汗や表情がめちゃくちゃヤラシイんですよね。ただ、BL初心者にはちょっとハードルが高いので、ご注意を。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)NY州ロングアイランド。殺人罪に問われた日本人留学生セン(尾張潜)は、合衆国レベル3の地下刑務所「アンダーグラウンドホテル」に投獄される。そこで出会ったシャットコール(囚人のボス)のソードとカラダの契約を結んで身を守ってもらうが、やがて二人の感情は激しい恋愛へと変わってゆく。栗本薫氏も絶賛のハードボイルドBLの名作が、ついに文庫で甦る! ファン垂涎の上下巻同時刊行!
(Amazon「内容紹介」より)

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