薔薇と血の咲き乱れる庭で (アルルノベルス)
ヴァンパイヤ・ギルバート=シェルバーン×大学生・神野崇夜(じんのたかや)

《感想》

BLの表紙でどちらか片方だけが肌色の場合、それは受けというのが暗黙のルールのようです。割れた腹筋じゃお手に取ってもらえないんでしょうかねぇ。

母を吸血鬼に殺されたと信じる崇夜は、その仇を探していました。でも、病気で余命短い母が最後に愛する吸血鬼の手にかかる事を望み、吸血鬼も病気の母の血を吸うことで自らダメージを受けるにもかかわらず願いをかなえた、というのが真実でした。

そして崇夜はそんな二人の子供、すなわち人間と吸血鬼のハーフで、20才になると吸血鬼として覚醒する可能性があったんです。長い眠りにつく自分に代わり子供を守って欲しい、と親友に頼まれたのがギルバートでした。

崇夜に接するうちに、ギルバートにとって何よりも大切なものへと次第に変化。崇夜も真実を知りギルバートの孤独に触れることで、共に行きたいとついに吸血鬼への道を選びます。その後親友の覚醒や誤解などがあり一悶着ありますが、大告白大会をやって一件落着です。

う〜ん…なんというか。ここぞという山場が無いんです。ず〜っと崇夜が悩んで終わりなんですよね。もちろん崇夜の混乱は良く解ります。いきなり「お前は吸血鬼になる」なんて言われても、今まで人間として生きた20年は現実だし、そう簡単に捨てられません。

ただもう少し、二人が強く結びつくための仕掛けがあればよかったんじゃなかと。特にギルバートの心理面が、いくら人間の感覚とは違うとはいえ、読者にもわかるようにして欲しかったです。

しかしなんでか、BLには吸血鬼が本当に多いですね。やっぱり耽美とか背徳っていうイメージでしょうか。狼男もちらほら見かけますが、さすがにフランケンシュタインは無いだろうなぁ。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)ヴァンパイヤに、母は殺された―そう信じる崇夜は、母を失ったイギリスを訪れる。迷い込んだ庭園で出会ったのは、不思議な色の瞳をもつギルバート。「君は、血の味を知っているか?」という問いと共に突然与えられた唇は、なぜか甘く芳しくて…。犯人を憎んできた崇夜を、ギルバートは優しく受けとめてくれる。しかし、崇夜が目撃したのは、彼が人の血を吸う姿で!?惑乱する崇夜に、彼は口内に残った甘さを教えるように舌を絡ませてきて…。
(Amazon「内容」より)

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