その手を取れば (マーブルコミックス)
会社員・笠原(かさはら)×高校生・林日陽(はやしひなた) 表題カップルほか
※短編集です。シリーズあり。

《感想》

バラエティに富んだ組み合わせになってます。どの話もハッピーエンドなので、安心して読めました。

タイトル作は日陽視点、その続編は笠原視点と、主人公それぞれの気持ちが解ります。最初の話だけ読むと、笠原がちょっとストーカーっぽくて正直ちょっと嫌だったんです。下校やバイト上がりを待ち伏せしたり、高校生相手に何やってんですか〜って。自分がゲイではないかと無意識に恐れる日陽を追い詰めてるように見えたんですね。だから、ハッピーエンドでも「ふ〜ん」って感じでした。

でも続編で、関係を進めたいけどまた振られることを怖がる笠原に、ぐっと気持ちが持っていかれました。そう、大人だって恋愛に関しては臆病にも自己中にもなるんですよね。すごく当たり前のことに、改めて気付かされた感じでした。

もう一つのシリーズの課長と部下の話は、出会いの春と想いが通じる夏の話でした。続き、読んでみたいですねぇ。例えば、秋から冬で揉め事(課長の見合い話)があって春に再び落ち着く…ありきたりですね(笑)。

他の短編は軽快なテンポで楽しく読めました。おまけのカバー下では、ラスト2作がコラボしてるので、チェックお忘れなく。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)俺のこと、見てたでしょ? 友達も進路も恋愛も、高校生の陽向にとって全てが先の見えない不確かなものだった。そんな陽向の前に現れたサラリーマンの笠原。寄せてくる好意に戸惑いつつも、拒みきれない本当の自分。そして突きつけられるセクシャリティ。認めるのが怖い。でも、それを認めたらどうなるんだろう……。思春期から青年へ、恋を通して成長していくセンシティブラブストーリー。
(電子貸本Renta!「内容紹介」より)

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