キャリア・ゲート (ミリオンコミックス Hertz Series 74)
取締役候補・篠田(しのだ)×会社員・尾崎直人(おざきなおと)

《感想》

相変わらず凄い設定です。ぶっ飛んでて笑えますが、ここまで突き抜けると見事!

一見普通の会社の普通の会社員達ですが、その会社には「ゲート」と呼ばれる扉があり、パスを持った社員だけが入ることができるフロアがありました。パスは権力の象徴でもあり、社員はこのパスを目指して頑張っています。

尾崎も同期で一見冴えない篠田と共にパス取得を目指して頑張っていましたが、実は篠田は既にゴールド(3種のパスの中で最上位)を取得していて、その特権を利用して愛する尾崎の傍にいたんです。その篠田の正体は1話目でバレ、権力争いとかもろもろに巻き込まれた尾崎があちこちからちょっかい出されつつ、魔性の男ぶりを発揮して敵も味方につけちゃいます(笑)。

パス保持者のはずの専務が篠田の正体に気付かないとか、こんなセクハラ接待ありかよ〜とか、旧体制を刷新した改革派なのに結婚は慣例で取引先相手だとか、突っ込みどころは満載です。でも、そんなものは蹴散らしてしまう不思議な面白さがあるんですよね。細かい点が気になる方や、トンデモ設定を流せない方にはオススメできませんが、はまる人は嵌るんじゃないかなぁ。

代表取締役の聡一郎さんは、なんと高校生で後書きにしかお顔が登場しません。聡一郎サイドのゴールドメンバーも、思わせぶりに登場した割には名前が不明な人も多かったり。これって、人気次第で今後シリーズ化したいってことなんでしょうかね〜。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)『ゴールドカード』それは、上層部の特権階級のみが「キャリア・ゲート」を通過することを許された証。尾崎は同僚の篠田とそのカードを手に入れることを目指し、仕事に邁進していた。だが、篠田にはある秘密が・・・
(Amazon「内容紹介」より)

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