五虎会若頭・永瀬凱喬(ながせよしたか)×刑事・穂積夕志(ほづみゆうし)

一昨日の感想に引き続き、親を殺された子供の復讐物です。新年早々なので「明るいテーマを!」とも思ったんですが、たまたま積読山から発掘したのがこれだったので。

父を殺した犯人を追いかける夕志と、そんな夕志が気に入った傍若無人な永瀬の話です。監禁と陵辱、ヤクザルートを使った永瀬の全面的協力(黙ってるので夕志には解り難い)など、途中はわりとよくある展開です。えろシーンはてんこ盛りだし。

この話で意外だったのは、ラスト。
時効が成立した後に、父の敵であるヤクザと警察官を前にした夕志は、引き金を引くことができません。そんな夕志の目の前で、永瀬があっさり殺してしまうんです。夕志は刑事なのに、永瀬を捕まえられないなんて言ってるし。今後の身の振り方など中途半端で終わらせてるのは、続編でもあるんでしょうか。

この辺は「忘れないでいてくれ」とは違いますね。あちらは直接手を下さなくても、犯人の死体と共に出頭するつもりでした。結局未遂で捕まらなかったけど。潔さが私好みで、その結果、星数の差に出たのかもしれません。
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