許可証をください ! (二見書房 シャレード文庫)
喜美津化学製造部・前原健一郎(まえはらけんいちろう)×品証部・阿久津弘(あくつひろし)

◆15:40追記◆
さっき7&Y見たら「変更になりました」というメッセージ付きで、発売日が11月24日になってました。Amazonは前から、出版社HPも24日なので、この日が大本命の模様。
◆更に11/21 12:00追記◆
Amazon、7&Yなどネット書店で発売開始!連休を挟むから前倒しで今日ってこと?私が読めるのは連休明けになりそうです…。

《感想》

6巻発売も間近になってきました。ネット書店や出版元サイトなど、発売日にばらつきがありますが、出てくれれば多少遅れてもいいです。と言いながら、20日が第一希望ではありますが。

今は、復習がてら1巻〜5巻を再読しています。せっかくなので感想を上げることにしました。よろしければお付き合いください。

実は私、この作品は認識してから実際読むまでに、少し時間がありました。ガテン系という紹介文から、力づく強引系の濃い〜作品を想像してたんです。好みのツボとちょっとずれてるなぁと。

でも、あちこちのブログなどで絶賛されているのを知り、読んでみたくなったんですね。だからまずは1巻だけ恐る恐る挑戦して見たところ、そのあまりの面白さに衝撃を受けました。で、夢中になって現在に至るというわけです。

何がそんなに面白かったかというと、喜美津化学の工場が目の前にあるようなリアルの中に、笑いと人情と恋愛がたっぷり詰め込まれていて、そのバランスが絶妙なんです。

BLの登場人物の職業って超セレブだったり、サラリーマンでも何やってんだかよく解らないことって多々ありませんか。仕事部分の記述を読んでも、現実味が薄いんですね。まぁ、恋愛話の展開にあまり必要ないんでしょうが、正直なんだか違う…って感じてしまうことも事実です。

ですがこの作品は、本当に工場や会社が舞台として機能しているからでしょうか。そういう違和感を感じないんです。フォークリフトの免許とって、異物混入や給排水対策をして、ISO取得を目指して、新しいシステムを試して。その過程における対立や努力や喜びが、とてもリアルに感じられるんです。こう、奇麗事だけでないけど達成感もあり、共感が持てるんですよ〜。

そして主人公達は、自分の足でしっかり立って考えて、その上で悩んでというまさに私のツボ。相手一直線という激情も併せ持つあたりなんて、ど真ん中ストライクです。

臨場感溢れる代償として、BL文庫本にしてはぶ厚く、小さな文字でぎっしり詰め込まれていますが、そんなのあっという間に読めてしまいます。雑誌掲載がベースなので、基本的に1冊で一つの大きな事件は解決します。本編は基本的に弘目線、書き下ろしで前原目線になります。両方の心境が解りやすくて、私なんかはとても嬉しい構成です。

現在5巻まで、そしてまもなく6巻も出る(はずな)ので、年末年始に腰をすえて挑戦してみてはいかがでしょうか。

◆あらすじ(Amazonより)
中小化学薬品製造業・喜美津化学の品証部に勤務する阿久津弘は初の四大理系卒のホープとして期待されている身。そんな弘が社命でフォークリフトの免許を取ることに。慣れない乗り物の操作に難儀する中、指導係として遣わされてきたのは製造部の若頭・前原健一郎。弘と同い年であるにもかかわらず同僚からの信頼も厚く、独特の迫力と風格を持ったこの男に、弘はとある出来事がきっかけで苦手意識を持っていたのだが、意外にも前原の方は―。それなりに平和な工場ライフを送っていた弘を襲う前代未聞の“男×男”関係、ガテン系濃密ラブ。

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