シークレットでやっちまえ! (アイスノベルズ)
探偵・汐見征二(しおみせいじ)×刑事・市居瞳也(いちいとうや)
《感想》
なんとなく乗り切れないまま、読了しました。なんでだろ?
まず冒頭、市居が拳銃を常時携帯している時点で「?」となりました。後書きフォローもありますけど…ね。市居の俺様具合も、なんとなく合わないんですよ。
後半になって、汐見の過去や暗所恐怖症など、隠れていた事実がいろいろ明らかになってくると、俄然面白くなってきました。そうそう、こういうのがいいんだよ〜と思ってるうちに終了。結局、汐見が犯人かどうかは藪の中、読み手の想像に任されてます。こういう終わり方も、この話では「あり」なんじゃないかな。
じゃ、なんでいまいちだったのか。やっぱり第一印象ですかね。もうちょっと続きがあったら「良かった」と読了できたんでしょうが、最初のイメージを払拭する前に読み終わったわけで。続編があるなら、また感想が変わるかもしれません。
後半の勢いが良かっただけに、素直に楽しめなかった自分が、なんか悔しい〜。
≪追記≫
書き下ろし短編を加えた文庫版が、別出版社から発売されました。今から買うなら↓の文庫版がおススメです。なおタイトルが「Fuckin' your closet!!」に変わってるので、ご注意を。
幻冬舎 2012-08-17