初期の崎谷作品です。最近、古い作品が他社から文庫でバンバン出てますが、これはまだですね。そのうち出るかな?
攻めの執行がとにかくヘタレです。バイトで入った直樹が好きで好きで、専門学校の入学金を落として悩んでいるところに「援助交際」を持ちかけるほどなのに、そのあとの展開のじれったいこと!ひたすら後ろに向かって歩いてます。まぁ、ある程度分別のついた大人としては、当然かもしれませんが。
一方、直樹は男前ですね〜。最初は自分の心を決めかねて中途半端な態度をとりますが、公と決めたら一直線。逃げる執行を追いかけ、怒り、腹を括らせます。こういうカップルも、雰囲気が変わっていて面白いです。
ちなみに、イラストの直樹がどうみても女の子にしか見えなくて、言動と容姿に違和感を感じたのは、ここだけの話。
最近の崎谷作品に比べると少々こなれていない部分もありますが、勢いがあります。10年も前の作品とは思えません。やはり今でも一線で活躍しておられる方は、違いますねぇ。