百目の巫子・瑞垣鷹矢(みずがきたかや)×百目の巫子・瑞垣聖(みずがきひじり)
※シリーズものです。
前作感想はこちら→「泰山父君の巻」「大疫癘の巻」「盤古の巻」「饕餮の巻」「呪詛の巻
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とうとう13冊に及ぶシリーズが完結しました!はぁぁぁ…。
表紙は3人が良かったかも。

冒頭で鷹矢が聖の母親に「聖を俺にください」、という定番のセリフをかまして物語は始まります。うろたえずに認めるあたり、さすが母は強しですね。この作品は譲葉を含め、本当に女性が魅力的です。
こうしてめでたく東京暮らしの準備を始めますが、その東京では、将門復活をめぐり不穏な動きが。鷹矢・聖・譲葉の3人はもれなく巻き込まれてしまいます。

鷹矢の体を乗っ取るだけでなく、その状況を利用して聖に結界を破らせるあたり、今回の敵は一癖も二癖もあります。そして乗っ取られた自分が聖を傷つけることを恐れた鷹矢は、子狐丸に自分を殺させるという最終選択をします。
え。まさかの死にネタ?いえ、大丈夫でした。以前顔見知りになったアノ方が、助けてくれます。聖も将門との勝負に勝ち、めでたく大団円となるわけです。

コバルトは比較的テンポよく出るので、殆ど焦れることなく終わったのはよかったなぁと。ただ、完結作にしてはちょっと駆け足というか、少々盛り上がりに欠けるというか。
後書きを読むと、作者さんの中では東京編のストーリーもあるとか。でも舞台設定が実在の場所であるが故の制約で思うように書けないなど、じれったく思うところが他にもいろいろあったようですね。
いちファンとしては、いつか他出版社から「新」とか「セカンドシーズン」とかサブタイトルをつけて、東京編をスタートして欲しいところです。
譲葉が高校から東京に来るあたり、鷹矢が大学3年、聖が高校3年という設定なんてどうでしょうか。

とまぁ好き勝手書きましたが、これも好きな作品だからこそ。では最後に一言。
完結おめでとうございます!
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