凰西国将軍・沙門(さもん)×紅明国将軍・白蓮(びゃくれん) 表題作 ほか
※長編1作ほか短編1作です。

大陸イメージの架空の国が舞台です。安曇さんは西洋ドレスイメージが強かったのですが、東洋着物も切なくてしっとりした良い作品でした。

主人公たちは敵国の将軍として戦場で出会い、お互い人目で強く惹かれ合います。そしてある雨の日、偶然同じ場所に雨宿りをしたことで想いを交し合います。
けれど敵国の将軍として相手を倒さないわけにはいきません。そんな時、紅明国の王子が白蓮の為に、代わりに沙門を倒そうとして逆に殺されます。白蓮は敵を討たなくてはならず、覚悟を決めて出陣、刃を交えますが、部下に殺されそうになった沙門をかばい負傷します。そして沙門は白蓮を抱えたまま崖から墜落、その後二人の遺体は見つからず、もしかしたら生きてどこかで…。

↑ここまでが本編。うわ〜、ロミジュリですね。お互い背負うものがあって、でも思う気持ちも止められずって切ない…。私はハッピーエンド至上主義ですが、こんな余韻のある終わり方もたまにはいいかなぁ。
と思ったら。

なんと描き下ろし短編で、その後の二人が助かってました!よかったぁ。
この話はWebで掲載されたようなので、きっと読者から「幸せにして!」メールがたくさん来たんでしょうね。

他に、短編が一つ入ってます。コチラは現代高校生が江戸時代(?)にちょこっとタイムスリップ、というもの。本編がせつな系なのに対し、こちらはわりとお気楽な話でした。
個人的には、桜を見つける後日談とか描き下ろしてもらって、タイトル作でまとめて欲しかったかも。
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