4773099429夜に咲く花 (クロスノベルス)
剛しいら/麻生ミツ晃
笠倉出版社 2008-12

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小説家・神宮寺幸多朗(じんぐうじこうたろう)×肥料会社社員・桜沢水樹(さくらざわみずき)

独特の文体にちょっとサスペンスの要素が加わって、不思議な空気が漂う話でした。

伯父に目をつけられた美貌の甥である水樹が、催眠効果のある花の香りと睡眠学習により、もう一人の人格を植え付けられます。これが淫乱な性質で、お膳立てした伯父はいざ食べようという段階で行方不明になったんです。まぁ、自業自得でもあるんですけどね。
そうとは知らない主人公(水樹含む)、特に幸多朗は水樹にいい具合に振り回されるわけです。もちろん幸多朗は経験も多い大人の男性なので、適当にあしらいつつも据え膳は戴いてますが。そしてミステリ作家の本領を発揮しながら事件を解決へ導きます。

事件が解決しても水樹の第2の人格は、花と関係なく表に出るようになってしまいました。でも、欲求が満たされている限り出ないらしいので、幸多朗が同居して頑張ることでしょう。
あ、取材旅行とかで海外に行くなんてなったら、どうするんだろう?そこでまた事件があって第2弾!なんてね〜。

ところで昨日の日食、皆さん観測できました?私は悪天候でちらっとも見えませんでした。くぅ〜…。
次回、日本で皆既日食が見られるのは26年後ですが、金冠日食は3年後の2012年5月21日に太平洋側の広い範囲で観測できるので、今回用意したグッズはそれまで保存しておかなきゃ。
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