猫の遊ぶ庭―気まぐれ者達の楽園 (ショコラノベルス)
大学院生・織田和祐(おだかずひろ)×大学院生・杜司篁嗣(とうじたかつぐ)
※シリーズ物です。前作感想はこちら→「猫の遊ぶ庭

《感想》

さて、昨日に引き続き「猫の遊ぶ庭」です。
※こちらは旧新書版の感想になります。ご了承ください。

てっきり長編だと思い込んでいたら、短編集でした。付き合い始めた二人の夏→秋→冬→初夏と、1年をたどっています。二人の関係は一歩進んだというか変わらずばかっぷるというか。

脇の面々がますます魅力的になっています。お正月に杜司の実家に里帰りしたときも、圧倒的なパワーで二人をカバーしてくれています。でもラストの話ではおふざけが過ぎて、杜司にきつ〜いお仕置きを喰らっています。

特別な事件はありませんが、学生時代という不思議な熱のある時間を上手く切り取った、とても赴きのある作品です。もちろん、イラストの力も大きいと思います。皆の10年後、見たいような見たくないような…。

ちなみに以前、作者さんのブログで「今後復刊の予定あり」となっていました。今年か来年あたり、もっと入手しやすくなるかもしれませんね。でもイラストは今さんのままで熱烈希望!

≪追記≫
↑に書いた通り、書き下ろし付きの文庫新装版が発売されてます。イラストは山田章博さんに代わりましたが、話に合ったイイ雰囲気でおすすめ。ということで、以下のリンクは入手しやすい新装版です。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)京都のK大学に大正時代から残る吉田寮。強烈な個性を持つ学生達が住まうその寮で院生の織田和祐はまるで蒸留水を飲んで育ったように涼やかな容貌の杜司篁嗣と出会い、浮世離れした杜司の佇まいに惹かれていく。先輩たちのお節介もあって両思いの関係になる二人だが恋に初心な杜司と年下の織田の距離は微妙で…!?書き下ろしを収録して文庫化。
(Amazon「内容」より)

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL漫画感想へ
にほんブログ村
応援ポチよろしくお願いします