猫の遊ぶ庭―気まぐれ者達の楽園 (ショコラノベルス)
大学院生・織田和祐(おだかずひろ)×大学院生・杜司篁嗣(とうじたかつぐ)
※シリーズ物です。前作感想はこちら→「猫の遊ぶ庭」
《感想》
さて、昨日に引き続き「猫の遊ぶ庭」です。
※こちらは旧新書版の感想になります。ご了承ください。
てっきり長編だと思い込んでいたら、短編集でした。付き合い始めた二人の夏→秋→冬→初夏と、1年をたどっています。二人の関係は一歩進んだというか変わらずばかっぷるというか。
脇の面々がますます魅力的になっています。お正月に杜司の実家に里帰りしたときも、圧倒的なパワーで二人をカバーしてくれています。でもラストの話ではおふざけが過ぎて、杜司にきつ〜いお仕置きを喰らっています。
特別な事件はありませんが、学生時代という不思議な熱のある時間を上手く切り取った、とても赴きのある作品です。もちろん、イラストの力も大きいと思います。皆の10年後、見たいような見たくないような…。
ちなみに以前、作者さんのブログで「今後復刊の予定あり」となっていました。今年か来年あたり、もっと入手しやすくなるかもしれませんね。でもイラストは今さんのままで熱烈希望!
≪追記≫
↑に書いた通り、書き下ろし付きの文庫新装版が発売されてます。イラストは山田章博さんに代わりましたが、話に合ったイイ雰囲気でおすすめ。ということで、以下のリンクは入手しやすい新装版です。
幻冬舎コミックス 2011-04-15