アパルトマンの王子 (キャラ文庫)
大手企業社長次男・総領世羅(そうりょうせら)×不動産屋・小栗優一(おぐりゆういち)
※シリーズ連作です。前作感想はこちら→「ゆっくり走ろう」「歯科医の憂鬱」「ギャルソンの躾け方

《感想》

藤井沢商店街シリーズ、今回は不動産屋さんが舞台です。頑張って家族を支えてきたお兄ちゃんを迎えに嫁いで来たのは、白馬ではなく白いロールスロイスに乗った王子様でした。

早くに亡くなった父・倒れた母の代わりに家族守ることを選んだ優一に、初めての同性の恋人はひどい捨て台詞を残します。それ以後恋人を作れず、長男としての義務感に押し潰されそうになった時に自分を認めてくれたのは、世羅と家族でした。

この家族の中でも今回の私の一押しは、もちろん三男の雄人です。兄ちゃんに文句を言いつつ、その努力をちゃんと見ています。だからこそ「我が家のサンタは兄ちゃん」と言えるんです。恋人に慰められるのもいいけど、家族に自分の努力が通じていたなんて嬉しいですよね。

さて、シリーズも残すところあと1冊。読了したら、2月企画にしようかなぁと検討中です。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)「家賃の予算3万円で庶民の暮らしを学びたい」不動産屋の優一の元に現れた、セレブな御曹司・世羅。金髪にゴージャスなタキシードで異彩を放つ世羅を、優一はなりゆきで世話するハメに!!紳士で優しい世羅との毎日は心地いいけれど、修業が終わればこの街から出ていってしまう…。そんなある夜、世羅が「君が好きだ」と告白してきた!!想いを止められない優一は、一晩限りと身を任せて―。
(Amazon「内容」より)

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