アパルトマンの王子 (キャラ文庫)
大手企業社長次男・総領世羅(そうりょうせら)×不動産屋・小栗優一(おぐりゆういち)
※シリーズ連作です。前作感想はこちら→「ゆっくり走ろう」「歯科医の憂鬱」「ギャルソンの躾け方」
《感想》
藤井沢商店街シリーズ、今回は不動産屋さんが舞台です。頑張って家族を支えてきたお兄ちゃんを迎えに嫁いで来たのは、白馬ではなく白いロールスロイスに乗った王子様でした。
早くに亡くなった父・倒れた母の代わりに家族守ることを選んだ優一に、初めての同性の恋人はひどい捨て台詞を残します。それ以後恋人を作れず、長男としての義務感に押し潰されそうになった時に自分を認めてくれたのは、世羅と家族でした。
この家族の中でも今回の私の一押しは、もちろん三男の雄人です。兄ちゃんに文句を言いつつ、その努力をちゃんと見ています。だからこそ「我が家のサンタは兄ちゃん」と言えるんです。恋人に慰められるのもいいけど、家族に自分の努力が通じていたなんて嬉しいですよね。
さて、シリーズも残すところあと1冊。読了したら、2月企画にしようかなぁと検討中です。
アパルトマンの王子 (キャラ文庫)
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榎田尤利/緋色れーいち
徳間書店 2007-11-27
徳間書店 2007-11-27