リーチ (二見シャレード文庫)
代打ち・真木荘介(まきそうすけ)×漫画家・一本木陸人(いっぽんぎりくと)

《感想》

めちゃくちゃかっこいい佐々木久美子さんの表紙イラストが、購入の決め手でした。麻雀がテーマで雀荘が舞台ですが、私のようにルールを知らない人でも大丈夫。同じく麻雀素人の陸人目線で進み、新作漫画の取材ということで状況を説明してくれます。

なにより、テンポよくさくさく話がすすむので、一気にラストまで読めました。陸人は控え目なようでこうと思ったら猪突猛進型のやんちゃだし、真木もそっけないようで実は陸人を気に入ってることは、読者には丸見えです。重い過去をきっかけに義父とは決別して表に踏みとどまった真木こそ、本当は優しくて寂しがりやのはずですもんねぇ。

脇の雀荘に集まる人々も癖がありそうで、続編とか作れそう。やっぱり一番は、オーナーかな。思いっきり若い仔猫にめろめろなんて、いかがでしょう(笑)

◆あらすじ(Amazonより)
漫画家の一本木陸人は、名うての代打ち・真木荘介の噂を聞き、次作取材のため『鳳』という雀荘で一番いい男との情報を頼りに真木を探す。はたして、真木は想像以上に目を惹く容姿と実力で、陸人の創作意欲を掻きたてる人物だった。しかし、当の本人は取材に非協力的で、連日雀荘に通うもののいっこうに仕事は進まない。それでも真木を諦めきれない陸人に、彼が出した条件は、「質問に俺が一つ答えるたびに、お前に触らせろ」というもので―。

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